建設キャリアアップシステム(通称:CCUS)とは
『建設キャリアアップシステム』とは、技能者の資格、社会保険加入状況、現場の就業履歴などを登録・蓄積し、
技能者の能力や経験に応じた処遇を受けられる環境を整備し、将来にわたって建設業の担い手を確保することを目的としています。
また、外国人の受け入れ事業者はCCUS登録が義務化となりました。そのため、建設キャリアアップシステムに登録していない事業者は、特定技能外国人や技能実習生の受入が認められません。
建設キャリアアップシステム登録のメリット
〇技能者が得られるメリット
- 技能を適正に評価され処遇改善につながる
- 自らの能力や就業履歴が客観的に証明できる
- 退職時の建退共掛金を積み立て
〇専門工事業者、元請事業者(現場開設事業者)が得られるメリット
- 雇用する技能者数、保有資格、社会保険加入状況などが明らかになり、取引先への信頼を得やすくなる
- 経営審査事項の加点になる
- 自治体により公共工事の加点になる
- 出面管理のIT化や支払い賃金根拠も明確化できる
- 作業の進捗状況確認や支払いの適正化など現場管理の効率化をはかれる
- 施工体制台帳、作業員名簿作成、建退共の証紙受払貼付などの事務作業の簡素化、ペーパーレス化がはかれる
建設キャリアアップシステムに伴う費用
◆事業者登録に必要な費用
①事業者登録料(5年ごと)
資本金 | 登録料(税込) |
一人親方 | 0円 |
500万円未満(個人事業主含む) | 6,000円 |
500万円以上1,000万円未満 | 12,000円 |
1,000万円以上2,000万円未満 | 24,000円 |
2,000万円以上5,000万円未満 | 48,000円 |
5,000万円以上1億円未満 | 60,000円 |
1億円以上3億円未満 | 120,000円 |
3億円以上10億円未満 | 240,000円 |
10億円以上50億円未満 | 480,000円 |
50億円以上100億円未満 | 600,000円 |
100億円以上500億円未満 | 1,200,000円 |
500億円以上 | 2,400,000円 |
建設キャリアアップシステムにおいて一人親方とは、『労働者を使用しないで事業を行うことを常態とする者』のことをいいます。
つまり、従業員を雇用していない個人事業主で、請負契約を結んで施工体制に事業者として登録される立場であれば、
事業者登録をして頂く必要があります。
そのため、一人親方の場合には、事業者登録と技能者登録いずれも登録が必要になる場合がございます。
②管理者ID利用料(1年ごと)
1IDあたり | 11,400円 |
一人親方の場合の1ID | 2,400円 |
◆技能者登録に必要な費用
インターネット申請の場合 ※顔写真付き本人確認書類が必要となります
簡略型 登録料 | 2,500円 | 技能者の本人情報等を登録 |
詳細型 登録料 | 4,900円 | 「簡略型」の本人情報等に加え、保有資格、健康診断等の情報を登録 |
認定登録機関での登録の場合
書面による登録申請、顔写真付き身分証明書がない場合の登録申請は、認定登録機関での申請となります。
詳細型 登録料のみ | 4,900円 |
◆現場利用料
現場・契約情報を登録した事業者(元請事業者)に対し、当該現場における技能者就業履歴情報の登録回数(現場に入場する技能者の人日単位)に対する利用料金
1回(現場に対する人日単位) | 10円 |
当事務所の建設キャリアアップシステム代行報酬
報酬(税込) | |
事業者登録 1件 | 30,000円 |
技能者登録(詳細型) 1人 | 15,000円 |
技能者登録(簡略型) 1人 | 10,000円 |