栃木県宇都宮市の許認可専門 女性行政書士

行政書士あさみ法務事務所

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2025.10.04

建設業許可の新規取得と更新の違い|必要書類とスケジュール管理のコツ

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「建設業許可の新規取得と更新って何が違うの?」「更新を忘れそうで心配」「必要な書類が多すぎて何から準備すればいいかわからない」

建設業許可の取得を検討される事業者様や、更新時期が近づいている建設業者様から、新規取得と更新手続きの違いについて、このようなご相談を数多くいただいております。

建設業許可は5年ごとの更新が必要で、新規取得と更新では必要書類や審査内容が大きく異なります。適切な準備とスケジュール管理を怠ると、許可の失効により営業停止という深刻な事態を招く可能性があります。

この記事では、建設業許可の新規取得と更新の具体的な違いから効率的な書類準備の方法失効を防ぐスケジュール管理のコツまで、確実な許可維持に向けた実用的な情報をお届けします。

適切な知識と準備により、スムーズな許可取得・更新を実現し、安定した建設業経営を続けることができます。


建設業許可の基本的な仕組み

1. 建設業許可制度の概要

建設業許可は、建設業法に基づく営業許可制度で、一定規模以上の建設工事を請け負う事業者に義務付けられています。

建設業許可が必要な工事
軽微な建設工事以外のすべての建設工事軽微な建設工事の定義:
建築一式工事:1件の請負代金が1,500万円未満(税込)
または延べ面積150㎡未満の木造住宅工事
その他の工事:1件の請負代金が500万円未満(税込)

2. 許可の有効期間と更新義務

建設業許可の有効期間は5年間で、継続して建設業を営む場合は更新手続きが必要です。

項目 内容 注意点
有効期間 許可日から5年間 満了日の翌日に自動失効
更新申請期限 満了日の30日前まで 期限厳守・延長不可
失効時の影響 許可工事の受注・施工不可 営業停止状態となる

3. 新規取得と更新の基本的な違い

新規取得と更新では、審査の観点と必要な準備が根本的に異なります:

  • 新規取得:許可要件をすべて満たしているかの確認
  • 更新:許可要件を継続して満たしているかの確認

新規取得と更新の詳細比較

1. 審査内容の違い

新規取得と更新では、行政庁が重点的に確認する項目が異なります。

審査項目 新規取得 更新
経営業務の管理責任者 要件充足の初回確認 継続的な要件維持確認
専任技術者 資格・経験の詳細確認 在籍状況・変更の確認
財産的基礎 直前決算での要件確認 過去5年間の財務状況 (毎年の届出提出)
誠実性 過去の法令違反歴確認 許可期間中の法令遵守状況
欠格要件 現在の状況確認 許可期間中の状況変化確認

2. 必要書類の違い

新規取得と更新では、提出すべき書類の種類と内容が大きく異なります。

新規取得で特に重要な書類
経営業務の管理責任者証明書:詳細な経験証明
専任技術者証明書:資格証明書・実務経験証明
財務諸表:直前決算期の貸借対照表・損益計算書
営業所確認資料:事務所の実体確認書類
社会保険加入状況報告書:適切な加入状況の証明
更新で特に重要な書類
工事経歴書:直近の主要工事実績
直前3年の工事施工金額:継続的な財政状況の確認
使用人数:従業員の推移・社会保険の適正加入
定款・登記事項証明書:変更事項の反映確認
建設業法施行令第3条に規定する使用人一覧表

3. 審査期間と手数料の違い

審査期間と手数料も新規取得と更新で異なります:

区分 新規取得 更新
審査期間 45日程度 30日程度
知事許可手数料 90,000円 50,000円
大臣許可手数料 150,000円 50,000円
補正対応 詳細な書類補正要求 比較的軽微な補正

新規取得の詳細手続き

1. 新規取得の基本要件

建設業許可の新規取得には、5つの要件をすべて満たす必要があります。

建設業許可の5要件

1. 経営業務の管理責任者がいること
建設業の経営業務について総合的に管理した経験を有する者

2. 営業所ごとに専任の技術者(営業所技術者)を置いていること
請け負おうとする建設工事に関して技術上の責任者となる者

3. 請負契約に関して誠実性があること
請負契約について不正または不誠実な行為をするおそれが明らかでないこと

4. 請負契約を履行するに足りる財産的基礎があること
建設工事を適切に施工するための財政的・技術的能力

5. 欠格要件に該当しないこと
建設業法第8条に規定する欠格事由に該当しないこと

2. 新規取得の必要書類一覧

新規取得では、各要件を証明するための詳細な書類提出が求められます:

書類分類 主要書類 証明内容
基本書類 建設業許可申請書
工事経歴書
直前3年の工事施工金額
基本情報・実績
人的要件 経営業務管理責任者証明書
営業所技術者証明書
実務経験証明書
経営経験・技術力
財産要件 財務諸表
納税証明書
残高証明書
財政状況
法人関係 定款
登記事項証明書
株主名簿
法人の適格性
その他 営業所確認資料
社会保険加入状況
誓約書
営業実態・法令遵守

3. 新規取得のスケジュール例

新規取得は準備に時間がかかるため、計画的なスケジュール管理が重要です:

  1. 申請3か月前:要件確認・課題整理
    • 経営業務管理責任者・営業所技術者の要件確認
    • 財産要件の充足状況確認
    • 不足書類・証明書類の洗い出し
  2. 申請2か月前:書類収集・作成開始
    • 実務経験証明書の作成・収集
    • 工事経歴書の作成
    • 法人関係書類の整備
  3. 申請1か月前:最終書類作成・確認
    • 申請書の作成・内容確認
    • 添付書類の最終チェック
    • 社会保険加入手続きの完了
  4. 申請提出・審査期間(45日程度)
    • 申請書提出
    • 補正対応
    • 許可証交付

更新手続きの詳細

1. 更新手続きの基本的な考え方

更新手続きは、許可取得後5年間の事業運営状況を総合的に審査する手続きです。

更新審査の重点項目
継続的要件維持:経営業務管理責任者·営業所技術者が継続して在籍しているか
適正な営業:建設業法に違反する行為がなかったか
財政安定性:健全な財務状況を維持しているか
社会保険加入:適切な社会保険加入を継続しているか
変更届出:必要な変更届を適切に提出しているか

2. 更新の必要書類

更新では、過去5年間の事業状況を示す書類が中心となります:

書類名 提出期間 確認内容
工事経歴書 過去5年間 許可業種での継続的営業実績
直前3年の財務諸表 直前3事業年度 財産的基礎の継続的維持
使用人数 直前3年間 雇用状況・社会保険加入状況
定款・登記事項証明書 現在有効なもの 変更届の適切な提出
建設業法施行令第3条に規定する使用人一覧表 現在の状況 営業所の管理体制

3. 更新審査で重視される点

更新審査では、新規取得時とは異なる観点から審査が行われます:

  • 変更届の提出状況:経営業務管理責任者·営業所技術者の変更、営業所の変更等の適切な届出
  • 決算変更届の提出:毎年の決算変更届を期限内に提出しているか
  • 工事実績の適正性:許可を受けた業種で適切に営業を行っているか
  • 財務状況の安定性:継続的に財産的基礎の要件を満たしているか
  • 法令遵守状況:建設業法その他関係法令に違反していないか

効率的な書類準備の方法

1. 書類管理システムの構築

建設業許可に関する書類は膨大になるため、体系的な管理システムの構築が重要です。

効果的な書類管理方法

1. 書類分類システム
• 許可関係書類(申請書・許可証等)
• 変更関係書類(変更届・決算変更届等)
• 人事関係書類(経管・専技関係)
• 財務関係書類(決算書・税務申告書等)

2. 期限管理システム
• 更新期限の管理
• 決算変更届の提出期限
• 各種証明書の有効期限

3. バックアップ体制
• 重要書類の複数保管
• デジタル化による保存
• クラウドストレージの活用

2. 年間スケジュールの作成

建設業許可関連の手続きは年間を通じて発生するため、年間スケジュールの作成が効果的です:

時期 主要手続き 準備事項
決算終了後 決算変更届の準備 財務諸表・工事経歴書の作成
決算後4か月以内 決算変更届の提出 税務申告書・納税証明書の準備
更新6か月前 更新準備開始 要件維持状況の確認
更新30日前 更新申請提出期限 最終書類チェック・提出

3. 書類作成の効率化テクニック

書類作成を効率化するための具体的なテクニックをご紹介します:

  • テンプレートの活用:標準的な様式のテンプレート化
  • 工事台帳の整備:日常的な工事実績の記録・管理
  • 人事情報の一元管理:経管・専技の資格・経歴情報の整理
  • 財務データの定期整理:月次・四半期での財務状況把握
  • 電子申請の活用:オンライン申請システムの利用

スケジュール管理の重要ポイント

1. 更新期限の管理

建設業許可の失効は事業に致命的な影響を与えるため、確実な期限管理が不可欠です。

期限管理の重要ポイント
有効期限の正確な把握:許可証に記載された期日の確認
申請期限の厳守:期限の30日前までに申請提出
余裕を持った準備:最低3か月前からの準備開始
複数人での確認:期限管理の責任者を明確化
アラート設定:システムやカレンダーでの自動通知

2. 決算変更届の管理

毎年提出が必要な決算変更届の管理も重要な要素です:

管理項目 提出期限 準備開始時期
決算変更届 事業年度終了後4か月以内 決算確定直後
工事経歴書 決算変更届と同時 年度末までに完成工事整理
財務諸表 決算変更届と同時 税務申告書作成と並行

3. 変更事項の管理

許可期間中に発生する各種変更事項の適切な管理が重要です:

  • 役員変更:就任・退任から30日以内の届出
  • 経営業務管理責任者の変更:変更から2週間以内の届出
  • 専任技術者の変更:変更から2週間以内の届出
  • 営業所の変更:変更から30日以内の届出
  • 商号・名称の変更:変更から30日以内の届出

よくあるトラブルと対策

1. 更新申請の遅延・失効

最も深刻なトラブルである許可の失効を防ぐための対策:

失効防止の具体策
早期警告システム:6か月前・3か月前・1か月前のアラート
複数担当者制:主担当者と副担当者による二重管理
外部委託の検討:行政書士等への委託による確実性向上
社内規程の整備:更新手続きの標準化・マニュアル化
取引先への事前通知:更新手続き中の旨を関係者に連絡

2. 要件違反の発覚

更新時に要件違反が発覚するケースと対応策:

違反内容 発生原因 対応方法
経営業務管理責任者不在 退職・死亡による空白期間 速やかな後任者選任・変更届提出
専任技術者不在 転職・営業所変更未届 代替専任技術者の確保
財産的基礎不足 経営悪化・債務超過 財務改善・増資・融資調達
社会保険未加入 加入義務の認識不足 速やかな加入手続き

3. 書類不備による補正

書類不備を最小化するための予防策:

  • 事前チェックリスト:提出前の書類確認リスト作成
  • 第三者確認:複数人による書類内容の確認
  • 最新様式の確認:行政庁ホームページでの様式確認
  • 記載例の参照:行政庁提供の記載例との照合
  • 事前相談の活用:不明点の事前問い合わせ

専門家活用のメリット

1. 行政書士による包括サポート

建設業許可は極めて専門性が高く、行政書士による専門的支援が効果的です。

行政書士活用のメリット
法令知識の活用:複雑な建設業法の正確な理解
手続きの効率化:経験に基づく迅速な書類作成
リスク回避:要件不備による不許可リスクの最小化
継続サポート:許可取得後の変更届・更新手続き
トラブル対応:問題発生時の適切な対応策提示

2. 費用対効果の考え方

専門家への依頼費用は、総合的なメリットを考慮して判断することが重要です:

  • 時間コスト削減:複雑な手続きにかかる時間の大幅短縮
  • 機会損失防止:許可取得遅延による受注機会の逸失防止
  • リスク回避効果:不許可・失効による事業停止リスク回避
  • 品質向上:正確で不備のない申請による確実な許可取得
  • 継続的サポート:長期的な許可維持のための専門的助言

3. 適切な専門家の選び方

建設業許可に精通した専門家の選定ポイント:

選定基準 確認方法 重要度
建設業許可の専門性 実績・経験年数の確認
地域の行政庁対応 所在地・対応エリアの確認
継続的なサポート体制 アフターフォローの内容確認
料金体系の明確性 見積書・契約書の詳細確認

まとめ

建設業許可の新規取得と更新は、必要書類・審査内容・準備期間が大きく異なります。
適切な理解と計画的な準備により、確実な許可取得・維持を実現することが可能です。

成功のための重要ポイント:

  • 新規取得と更新の違いを正確に理解
  • 体系的な書類管理システムの構築
  • 年間を通じた計画的なスケジュール管理
  • 要件維持の継続的な確認と対応
  • 専門家による適切なサポートの活用

建設業許可は、建設業経営の根幹を支える重要な資格です。失効や不備による事業への影響を考慮すると、確実性と効率性を重視した手続きが求められます。

複雑な法令と厳格な審査基準を踏まえ、専門的知識と豊富な経験を持つ専門家との連携により、安定した建設業経営の基盤を築くことができます。

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