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経営事項審査(経審)のY点・Z点・X点とは?評価項目をわかりやすく解説
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「経審の結果通知書を見ても、Y点・Z点・X点の意味が分からない」「点数は出ているが、どこが強みでどこが弱いのか判断できない」。経営事項審査を受けた建設会社からは、こうした声がよくあります。公共工事への参入や継続受注を考えるうえで経審は避けて通れませんが、記号だけを見ると仕組みが分かりにくく、何を評価されているのかが見えにくい制度でもあります。
経営事項審査では、会社の規模、財務内容、技術力、社会性などを数値化して総合評定値を出します。その中で、X点は経営規模、Y点は経営状況、Z点は技術力を表す評価です。つまり、売上だけで決まるわけではなく、財務の安定性や技術者体制、元請実績なども含めて会社全体を見ているということです。
特に栃木や宇都宮で公共工事の入札参加を考える会社では、経審の見方を理解しておくことで、今後どこを整えればよいかが分かりやすくなります。点数をただ見るだけで終わらせず、次の改善につなげる視点が大切です。
経営事項審査のY点・Z点・X点は何を表しているのか
経営事項審査では、総合評定値であるP点を算出するために、複数の評価項目が使われます。その中心になるのが、X点、Y点、Z点です。X点は会社の規模、Y点は財務面から見た経営状況、Z点は技術力を表します。これらにW点を加えて、最終的なP点が計算されます。
ここで重要なのは、X・Y・Zはそれぞれ見ている内容が違うという点です。たとえば、完成工事高が大きい会社でも、財務内容や技術者管理が弱ければ、Y点やZ点で伸び悩むことがあります。反対に、売上規模がそれほど大きくなくても、技術者体制や財務の安定がしっかりしていれば、全体の評価を支えることができます。
実務では、「売上が増えたのに点数が思ったより伸びなかった」というケースがあります。この場合、Xの一部は伸びていても、YやZの整理が弱いことがあります。まずは各点数が何を意味しているのかを分けて理解することが出発点です。
| 項目 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| X点 | 経営規模 | 完成工事高や自己資本額など、会社の規模や基礎体力を見る項目です。 |
| Y点 | 経営状況 | 財務内容を分析し、負債抵抗力や収益性などを数値化した項目です。 |
| Z点 | 技術力 | 技術職員数や元請完成工事高をもとに、技術面の体制を評価する項目です。 |
POINT|X・Y・Zは別々に見ることが大切です
経審の点数は一つの数字だけで決まりません。Xで規模、Yで財務、Zで技術力を見ているため、自社のどこが強くてどこが弱いのかを分けて確認する必要があります。
X点とは?会社の規模を表す評価
X点は経営規模を表す評価で、X1とX2に分かれています。X1は完成工事高、X2は自己資本額と利払前税引前償却前利益で構成されます。つまり、どれだけ工事を行っているかという売上規模と、会社の資本や利益の体力を合わせて見ている項目です。
完成工事高は、受審業種ごとに整理されるため、単に会社全体の売上が大きければよいというわけではありません。たとえば、土木一式工事で公共工事を狙いたい会社であれば、その業種に対応する完成工事高がどう整理されているかが重要になります。また、複数業種を持っている会社では、どの業種の実績が多いかによって見え方が変わります。
具体例として、会社全体の売上は安定していても、受審したい許可業種での完成工事高が少ない場合、その業種のX1は思ったより伸びません。反対に、自己資本や利益の積み上げができている会社は、X2で基礎体力が評価されやすくなります。
1. X1は完成工事高を見る
X1は許可業種別の完成工事高で評価されます。公共工事で力を入れたい業種の実績がどこまで積み上がっているかが重要です。
2. X2は自己資本額と利益の体力を見る
X2は、会社の財務基盤を示す要素です。自己資本や利益が安定している会社ほど、規模の面で評価を支えやすくなります。
メリット|X点を理解すると受審業種の整理がしやすくなります
- どの業種で実績を積むべきかが見えやすくなる
- 売上だけでなく自己資本や利益の重要性を把握できる
- 経審対策と経営改善を結び付けやすくなる
Y点とは?財務内容から見る経営状況の評価
Y点は経営状況を表す評価で、登録経営状況分析機関による分析結果をもとに算出されます。見ているのは、負債抵抗力、収益性・効率性、財務健全性、絶対的力量といった財務面の指標です。つまり、売上があるかどうかだけではなく、その会社がどれだけ安定した経営状態にあるかを見ている項目です。
Y点は、経審の中でも「決算書の中身」が強く影響する部分です。たとえば、借入依存度が高い、利益率が低い、自己資本が弱いといった状態では、Y点が伸びにくくなります。一方で、利益をしっかり確保し、財務の安定性が高い会社はY点で支えやすくなります。
実務でよくあるのは、「売上は大きいのにY点が低い」というケースです。これは、完成工事高の多さと財務内容の良さが必ずしも一致しないためです。公共工事を継続的に受注したい会社では、経審対策として財務管理も重要になります。
1. Y点は財務の安定性を見る
Y点は、決算書から見える経営の安定性や収益力を数値化したものです。単年度の売上だけではなく、会社全体の健全性を見ています。
2. 経営状況分析結果を見直すことが大切
経営状況分析は受けて終わりではありません。結果を見て、負債や利益のバランス、資本の厚みなどを翌年に向けて改善する視点が必要です。
CAUTION|Y点は「黒字か赤字か」だけで決まるわけではありません
Y点は複数の財務指標を組み合わせて評価されます。単に黒字だから高い、赤字だから低いと単純に判断するのではなく、財務全体のバランスを見る必要があります。
Z点とは?技術者体制と元請実績を示す評価
Z点は技術力を表す評価で、技術職員数と元請完成工事高をもとに算出されます。つまり、どれだけ技術者体制が整っているか、そして元請としてどの程度の実績があるかを見ている項目です。
ここで重要なのは、技術者が社内にいるだけでは足りず、受審業種との対応関係や常勤性、資格区分まで正しく整理されている必要があるという点です。たとえば、資格者はいるのに受審業種との対応整理が不十分だったり、資料管理が甘かったりすると、本来評価されるべき技術者が十分に反映されないことがあります。
具体例として、下請中心で売上はある会社でも、元請完成工事高が少ない場合はZ点が伸びにくくなります。反対に、規模がそれほど大きくなくても、技術者管理が丁寧で元請実績が積み上がっている会社は、Z点を強みにしやすくなります。
1. 技術職員数は資格管理の精度が重要
資格証や所属状況、受審業種との対応を整理しておくことで、技術者評価を正しく反映しやすくなります。申請直前ではなく、日頃から台帳管理しておくことが大切です。
2. 元請完成工事高もZ点の要素になる
元請としての工事実績が多いほど、技術力の面で評価を支えやすくなります。下請中心の会社は、将来どの工種で元請比率を高めるかも検討材料になります。
POINT|Z点は「人の管理」と「元請実績」で差がつきます
技術者がいるだけでは足りず、受審業種との関係や資格の整理が必要です。元請完成工事高も含めて、日頃の実績管理がそのまま評価に結びつきます。
結果通知書を見るときのチェックポイント
経審結果通知書を見るときは、まずP点だけを見るのではなく、X・Y・Zのどこが強く、どこが弱いのかを分けて確認することが大切です。点数アップの方向性は会社ごとに違うため、Xが弱いのか、Yが弱いのか、Zが弱いのかによって、次に打つ手が変わります。
たとえば、Xは高いがYが低い会社であれば、売上はあるものの財務内容の見直しが必要だと分かります。Zが低い会社であれば、技術者区分や元請実績の積み上げに課題がある可能性があります。このように、結果通知書は単に保管するものではなく、次の改善に使う資料として見ることが重要です。
まずP点ではなくX・Y・Zの内訳を見る
総合点だけで判断せず、どの項目が強みでどの項目が弱いかを確認します。
前年と比べて上下した項目を確認する
どこが伸びたか、どこが下がったかを見ると改善課題が明確になります。
次年度に向けた管理項目を決める
技術者管理、財務改善、受審業種ごとの実績管理など、次の重点を整理します。
自社確認に使えるチェックリスト
経審のX点・Y点・Z点を理解したら、次は自社の現状確認です。点数の意味が分かっても、どこに改善余地があるかを見なければ実務にはつながりません。以下のチェックリストは、社内会議や行政書士への相談時にも使いやすい内容です。
特に建設業では、完成工事高の整理、財務の安定、技術者台帳の整備が相互に関わります。一つだけを見るのではなく、X・Y・Zをまとめて確認することが大切です。
- 受審業種ごとの完成工事高を整理できている
- 自己資本額や利益の推移を確認できている
- 経営状況分析結果の内容を前年と比較している
- 技術職員の資格・所属・受審業種との関係を一覧化している
- 元請完成工事高を継続的に管理している
- X・Y・Zのどこが弱いのか社内で説明できる
| 確認項目 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| X点確認 | 完成工事高、自己資本額、利益の整理 | 会社の規模と基礎体力を把握するための基本です。 |
| Y点確認 | 財務分析結果の確認 | 売上だけでは分からない財務の課題を把握できます。 |
| Z点確認 | 技術者台帳、元請完成工事高の整理 | 人の管理と実績管理が評価につながります。 |
| 改善方針 | 次年度までに何を整えるか | 経審を経営改善の材料として使いやすくなります。 |
よくある質問
最後に、X点・Y点・Z点についてよくある質問を整理します。結果通知書を見ても分かりにくいと感じている会社は、まずここを押さえておくと理解しやすくなります。
X点が高ければ経審全体でも有利ですか。
X点は重要ですが、それだけで全体が決まるわけではありません。Y点やZ点も総合評定値に影響するため、規模だけでなく財務や技術者体制も重要です。
Y点はどこで審査されますか。
Y点は、登録経営状況分析機関による経営状況分析の結果をもとに評価されます。財務内容が中心になるため、決算書の内容が大きく関わります。
Z点を上げるには何を見直せばよいですか。
技術者の資格や所属状況の整理、受審業種との対応確認、元請完成工事高の管理が重要です。技術者がいても、整理不足で十分に反映されないことがあります。
経審結果は毎年同じように見ればよいですか。
毎年同じではありません。完成工事高、財務内容、技術者体制の変化に応じてX・Y・Zは動くため、前年と比較してどこが上下したかを見ることが重要です。
無料相談のご案内
経審結果の読み方の整理から、建設業許可や経審・入札参加資格を見据えた評価項目の確認まで、実務に沿って具体的にご相談いただけます。
行政書士あさみ法務事務所(代表:平塚麻美)は、専任技術者の要件確認から
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